「バカじゃねぇの? ブタなんか、頼るぐらいなら……」 言いながら私の手を振り解き、田所は私の膝を挟むようにして自分の膝を床に落とした。 「その辺の、見ず知らずの人間頼るし」 そう言って、勢い良く私を抱き締めた。 「田所、大好き。 こんな風に、弱い田所も、 いつも意地悪ばかり言う、ムカつく田所も、全部。 田所の全部が好き、大好き」 私の気持ち全てを一生懸命伝えながら、私はまた泣き出していた。 「うん」と答えた田所の肩も微かに震えていて…… 田所も泣いているのかな、と思った。