わたしとあなたのありのまま



 その日の放課後、私は田所の家へと直行した。
 今朝は追うことができなかったけれど。
 どんな言葉をかけたら良いのかわからなくて……

 でも今の私は違う。
 田所に伝えたいことがある。



 インターホンを押しても、反応はなかった。
 部屋の中から物音一つしない。

 きっと、居留守を決め込んでいるのだ。

 今は、誰にも会いたくないのかもしれない。
 一人でいたいのかも。


 そう思ったけれど、私にはどうしても田所に伝えなければならないことがあった。


 だから――
 激しくドアを叩きつけた。