わたしとあなたのありのまま



 私は耳を両手で塞いで俯いて、思わず叫んでいた。

「やめて、死んじゃう。
 キュン死しちゃう」

 頭の中もグチャグチャで、自分が何を言っているのかすらわからなくなった。


「死んでこい。
 俺は止めない」

 田所が冷ややかに呟いた。
 ブゥと膨れて顔を上げ、田所を睨み付けると、田所は柔らかい笑顔を私に向けていた。


「もうちょっと待ってて」

 笑顔のままそう言って、田所はベッド脇に置いてあった上履きにつま先を突っ込んで、立ち上がった。