わたしとあなたのありのまま

「私はさ、別にエリカ先輩と別れて欲しいとか思ってないから」

 言うと、

「何言っちゃってんだよ? バカじゃねーの?
 お前が別れて欲しいっつったって別れるか」

 と憎まれ口が返ってきた。


 人をムカつかせる天才だなぁ、田所は。
 神から授かったその能力、いつか、何かの役に立つ日がくるのだろうか。
 もしかしたら、世界を救うのだろうか。


「ねぇ、そんなに牛乳(ウシチチ)がいいの?」

 エリカ先輩は巨乳なのだ。
 彼女のブラウスは、その胸にたわわに実った果実によって、今にもはちきれそうなのだ。
 そうです、私は妬んでいるのです。

「豚乳(ブタチチ)よかマシだ」

 即、返された。
 私のハラワタがグツグツと煮えたぎる。

 けれども言い返す言葉もなく、ただ、俯いた。
 それを、私が落ち込んでいると誤解したらしく、田所は慌ててベッドから両足を垂らして、私と並ぶように座った。