その後は山田とどうでも良い話をして時を過ごした。
山田が携帯を見て、何度目かの時刻確認をし、
「もうすぐ授業終わるわ。
秋山、田所呼んで来いよ。
鵜飼が戻ってきてあいついねぇと、俺らまでとばっちりくらう」
と悪戯っぽく笑って言った。
「めんどくさいなぁ」
わざとらしく眉根を寄せて言いながら、私は立ち上がった。
保健室にベッドは二つ。
その一つが、きっちりカーテンが閉めてあり、『ここか』と確信する。
どうやら、養護教諭の光代先生は不在らしい。
「田所、もうすぐ授業終わるから戻ってきてよ。
田所いないと、私らまで鵜飼先生に怒られるじゃん」
カーテンの外から声を掛けた。
少し待ってみたけれど、返事はなかった。
爆睡しているに違いない。



