「ああ、『たどころ』にかけたんだ。
巧いね」
田所はまた笑った。
こうして、最終的に悪者は田所一人になった。
田所はきっといつも、こんな風に自分だけ悪者になって、
そうした後で、自分だけ傷付いているんだ。
その不器用さが、
どうしようもなく愛しかった。
「授業始まっちゃったね」
「やべぇな、俺『うんこしてた』って言うわ」
「あ、それいい! 私もっ」
「は? お前も? マジか」
「なんか文句あんの? うんころ」
「『明日から』っつったろ?」
私は田所のために、
大好きなあなたのために、
一体、何ができるのだろうか?



