わたしとあなたのありのまま



 結局、田所が何を言いたかったのかはわからない。

 でもこれだけは、はっきりわかる。


 田所のその言葉は、
 エリカ先輩を酷く傷付けた。


 エリカ先輩は、掴まれた腕を大きく振って田所の拘束を逃れ、田所を睨み付けるようにして見上げた。


 バシッ――


 鋭い音が響き渡る。
 田所の顔が吹っ飛んだように見えた。


「絶対別れないから!
 私をこんなにボロボロにしといて……

 別れるなんて、許さないから!」

 泣きながら一方的に喚き散らすと、エリカ先輩は駆け出した。


 何を血迷ったことを……
 自分から望んでボロボロになったくせに。