わたしとあなたのありのまま

手すりの外にダラリと両腕をたらし、ガクリと頭もうな垂れた。



信じられない。なに? あの嫌がらせ。

この前、コンビニに来た時は、いい人だと思ったのに。



だけども『あいつ、東門から帰るんだ。私とは逆方向』などと、新たな情報入手にほんの少し浮かれている自分が憎らしい。




「秋山、死ぬの? ここ二階だから、骨折程度だぜ? やめとけ、やめとけ」

山田がすぐ隣で、組んだ腕を手すりに引っ掛け、私の顔を覗き込みながら言った。


「山田のバカ。こうなったのも、もとはと言えばあんたのせいじゃない」

じっとりと睨み付けてやる。


山田はクククと可笑しそうに笑って、

「あいつ、ドがつくSだかんな」

と言った。