究極☆王子サマ!!


誰!?なんで私、抱きしめられてるの…!?

私は何が何だか解らず、ただ慌てていた。

だって男子に抱きしめられた経験ないもん!

「は、離してください!!」
「うん。離してやる♪」


良かった…。

私が溜め息を吐いて俯くと彼は私の顔を除き込んだ。

少し長めで跳ねた金髪、キレのある赤く鋭い目、細めだけど逞しい身体。

またしても王子様のような男の子だ。
どこかさっきの男の子にも似てる。目元や口元がそっくりだ。