誰!?なんで私、抱きしめられてるの…!? 私は何が何だか解らず、ただ慌てていた。 だって男子に抱きしめられた経験ないもん! 「は、離してください!!」 「うん。離してやる♪」 良かった…。 私が溜め息を吐いて俯くと彼は私の顔を除き込んだ。 少し長めで跳ねた金髪、キレのある赤く鋭い目、細めだけど逞しい身体。 またしても王子様のような男の子だ。 どこかさっきの男の子にも似てる。目元や口元がそっくりだ。