「おめぇの兄貴は
竜冥会を無断脱退
したんだよ。」

は・・・・・・・?

なにしとんねん、あたしの兄貴は。


無断脱退とは
ふつう、脱退するときは
それなりの'ケジメ'をつけなきゃいけない。

でもあたしの兄貴は
'ケジメ'をつけずいなくなったらしい。


「はぁ・・・
で、なんであたしの所に
来たんですか?」


恐る恐る聞くと・・・


「決まってるやん
兄貴のかわりになってもらうため。」


なんであたしが身代わりに
なってるんだろう・・・

いつもそうだ。


「やってまえ。」


神田悠介・・・会長以外の

男があたしにとっつかかってきた。


・・・・・・・ざっと数えて20人。
これなら余裕。


「まじかよ・・・・」


5秒後
そうつぶやいたのは
会長だった。