私は死んだんだ
昨日事故にあって死んだんだ
痛いも苦しいも分からずに
ぼんやりと見える曇天の空
うるさく聞こえる人の声
それがやがて聞こえなくなった頃
私は自由に飛んでいた

私の御通夜
両親が泣いている
兄弟が泣いている
お友達が泣いている
皆泣いている
しかし私は泣く事さえも許されない

私は生きてきて
たくさんの過ちを犯してきた
それは死んだ今でも償える物ではない
それは一生つづく
罪と過ちと孤独と欲望の螺旋なのだ

死んだところで帳消になったわけではない
死んでも同じ
生きても同じ
私の人生って何なんだったんだろうか?
自分に問いかける
しかし答えは分からない
円周率の様に続き
私を縛る鎖となる