「結衣っ。」

「ゆう…じん。
 どうして…。」



悠仁の顔は悲しそうだった。



「とにかく俺ん家…。
 行くぞ。」



あたしは気を失った。



「ん…。」

「結衣。
 目ぇ覚めた?」



悠仁…?



「大丈夫か?」

「悠仁…。」

「また…守ってやれなくて
 ごめん。」



悲しそうな顔…しないで。



「ごめんね…悠仁。」

「なぁ…別れよ。」



え…―――――。



「俺…守っていく
 自信ねぇ。」



うそ…でしょ。



うそって言って!!



「結衣も…俺いないほうが
 気楽だろ?
 和田とでも付き合えよ。」



心にも思ってないこと。



「そんなこと言わないで。
 あたしは…必要だよっ!!」

「じゃぁ…何でアイツの家
 いんだよ。
 用事ってあれだったのかよっ!!!!!」