恋するマッシュルーム


そうだよ!


せっかく海に来てるんだから、とっとと海に入れば良かったんだよ!


本当はちっとも機嫌なんて直っていないけれど、


まだ腹の虫がウズウズと治まっていないけれど、


私の手を引くコーヘーが、



『そのビキニはカナにしか似合わねぇな、なんてったってオレの柄だからな。』



そう言って思い切り笑ったから、


この胸のモヤモヤも水に流してあげる事にした。


押し寄せる波と一緒に海の彼方に流してあげる事にした。