恋するマッシュルーム


いつの間に追って来てたんだコーヘー!


しかもこの状況でも脱ぐなですって!?


もう汗でパーカもスカートも張り付く勢いでぐしょぐしょなのに!!


フザけんな!


熱中症で死ぬわ!!



「さっきから何なのよ!脱ぐわよ!もう暑くて我慢できないのよ!そんなに私の水着姿が見苦しいって言うなら、見なきゃいいでしょ!もう放っといて、あっち行ってよ!」



暑くて、気持ち悪くて、コーヘーに言われた言葉が苦しくて、


今すぐ泣き出したい気持ちだった。


コーヘーに捕まれたままの手首が熱くて、



「離してよバカッ!」



振り払おうとしたけれど、



『暴れんな、こっち来い。』



って、コーヘーに強引に腕を引かれて更に奥まった岩場の影に連れて来られた。