恋するマッシュルーム


コーヘーのバカヤロー!


アンタなんか大っ嫌いだ!


ビーチの砂とロングスカートに足を取られそうになりながら、あてもなくヨロヨロと走る。


後ろは振り返ってないけれど、これでもしコーヘーが追いかけて来なかったら、もう本当に終わりだ。


ソッコー別れてやる!


キノコのバカヤローと心で罵りながら、走るというよりも息切れした私がヨロヨロ歩いていると、いつの間にか人気の無い岩場に辿り着いていた。