恋するマッシュルーム


おかげで水着になれず、暑くて敵わない私はイライラが募る。



『その身体でビキニ姿を晒せるオマエの神経を疑う。』



は………。


ちょっと、今のは酷すぎるんじゃない?


いくら何でも私だって傷つくわ。


普段は聞き流せる言葉でも、時と場合によってはグッサリ心に刺さるのだ。


私だって自信満々にビキニ姿を晒そうとしている訳じゃない。


本当はかなり自信が無いし、すんごく恥ずかしい。


だけどこのビキニは、何軒もお見せを回って苦労してやっと探し当てて買ったお気に入りの水着だ。


だからどうしてもコレを着たかった。