恋するマッシュルーム




帰りたい…


モーレツに帰りたい…


しかし、少しでも帰ろうとするとすかさずコーヘーに腕を掴まれる。


そして鋭い眼力を向けられて、無言の瞳で『ココに居ろ』と語りかけられるのだ。


何でっ…!?


私する事無いんだから別に居なくたって良いじゃん!


そう思うけれど、猛毒おキノコ様を怒らせるのが怖い私は、結局何も言う事が出来ずに、また怖ず怖ずとコーヘーの前に腰を下ろすのだ。



『カナ、コーヒー。』



「あ、はい。」



って…


キノコ…コノヤロウ!!


せめて腰を下ろす前に言って欲しかった。


どんだけ人をパシリにすれば気が済むんだ!