「本当に気にしないで、ね?」



本当に優しいタロー君!



「ところでカナちゃん、昨日やっと兄貴と付き合う事になったんでしょ?」



え、ああ、うん、まぁ、そうですハイ。


改まると恥ずかしいんだけど、一応そうなりました。



「うん。」



今更的な恥ずかしさに、私は小さく頷く事しか出来なかった。



「本当にこんなに長い間何してたんだっつー話だよね。」



うんうんそーだよね、


…って、え!?


コーヒーを啜りながら、呆れたように頬杖をついて話すタロー君からは、ちょっぴり意地悪な雰囲気が漂い出している。