そんなある日
私のいる病室、206号室には
知らない男の子が来た。
ほんとに病気なの?
っていうくらい笑顔が
綺麗で、健康オーラが
分けてもらいたいほど
出ていた。
「君、名前は?」
笑顔で問いただしてきた
男の子はやっぱり笑顔だった。
「水島亜矢です…」
「亜矢ちゃんって呼んで良いかな!?」
「はい」
「僕の名前は、平野勇矢!よろしくね!」
なんでか、名前の
「矢」の共通点を感じてしまう
私は、おかしいのだろうか?
勇矢くんは、あの笑顔からは
想像できないくらい病気が
重かったらしい。
毎晩、病状が悪化しては
先生たちが来て、苦しそうにしていた。
あの笑顔からは想像が
出来ないくらい、
苦しそうに…

