思い出は消えない

「萩夜くん?聞こえてる?わかる?わかるなら、手ギュッって握ってみよっか。」

看護婦さんが萩夜に

手を握らせた。

萩夜の手は、少しだけ動いた。

萩夜は体中に

いろんな物を付けられた。

(お願い。軽い発作であってほしい。神様…。)