思い出は消えない

店の人が担架を持ってきて

救護室に萩夜を運んでくれた。

それでも、萩夜の発作はとまらず

手が痙攣し始めていた。

私は右手で萩夜の背中をさすり

左手で萩夜の手を握った。

(大丈夫だから!すぐ発作治まるからね!)

心の中で萩夜に話し掛けた。