思い出は消えない

「萩夜!!」

私はすぐ萩夜のところへ駆け寄った。

「萩夜!萩夜!!」

「ゴホッ…オエッ…ウ…オエッ!」

沢斗はその場に吐いた。

「真嬉!横向きで寝かせたまま、背中さすってて!発作少しでもとめないと!
ほら、沢斗くんも、これ萩夜くんの口に!」

呆然と立ち尽くしていた沢斗も、

酸素マスクを萩夜の口にあてて

萩夜の発作をとめようとしてくれた。