「い、今、なんて…?」

「だっだから!おまえは笑ってたほうが可愛いって言ったの!///」

……すっすごい嬉しいけど…なんで裕人が顔赤くなるの?
人気者なら、普通に言ってそうなイメージだったけど……

「あ…ありがと…///」
「うん…別に。」

ぷいっ。

あ…なんか、寂しいな…

「あ…えと、ここ!あたしの家だから…さ。」

「お…そっか。じゃぁ、また明日。」
「うん…明日…」

そっけなく手を振ると、自分の家の方向に裕人は走っていった。

はぁ…なんか、嬉しいのか寂しいのか、よく分かんないなぁ……



ガチャン。

「ただいま~……」

って言っても、誰もいないんだよね…



あたしの家は、両親が共働き。
毎日夜遅くまで働いて、帰ってきて。
帰ってこない日だってある。
でも、こんなのもう慣れっこ。






――――思い返せば、小さいころからこうだった。