一時の感情に任せて、大罪を犯した俺。 悪魔になったが為に、家族や友人を巻き込んで‥ 「復讐なんて何の役にも立たねぇのに、一人で感情的になって‥」 「大丈夫だよ」 「‥お前、一々泣くなよ」 俺は涙を拭った。 俺の為に泣いてくれる奴が、ここにいる。 心が痛い、そして温かい。 「そんなに泣かれると、魔王の前に出せねぇじゃねぇか‥」 「出さなくてもよい」 「っ!!魔王!?」 音も無く近付いた影。 その正体は‥‥‥‥魔王だった。