「‥‥‥‥」 天界にある、上級天使が住まう〝セレスチナ〟の中庭のベンチで、俺は一人、途方に暮れていた。 やはり、ラジエル様の言う通り、ハルクを救うのは諦めた方が良いのか? 「くそっ!」 俺は一体どうすれば良い。 冷静になれ、焦るな‥‥ ‥‥‥俺は、ハルクを助けたい。 例え、追放になろうと‥‥ 「‥戻るか」 ベンチから腰を上げた時、遠くが少しざわついているのを感じた。 「何事だ‥‥」 俺は少し嫌な予感がし、足早にその方向へと足を向けた。