「こん中から探すって、無理でしょ‥」 安宮家の地下倉庫は、数千冊の資料本。 これを一人で探すなんて、何日掛かるんだろう。 「ま、やってみますか」 私は一先ず、端から順に〝ある本〟を探した。 この中にあるか分からないけど。 取り敢えず、それっぽい本を探しては、それを手に取りページをめくっていく。 それを約一時間ほど続けた。 「ハァ‥」 目が疲れる。 こんなに読んでも、まだ20冊程度しか読めてない。