ハルクの兄弟らしき人達の名前を呼ぶが、返事が全く無かった。 ふと‥足元を見ると、真っ黒の羽根が落ちていた。 輝が一枚拾い上げる。 「これ‥」 「魔族の羽根か‥」 じゃあ‥この有様は‥ やっぱり魔族の所為だって事なの‥? カタ‥ン 後ろから微かに物音が聞こえた。 振り返ると、そこには私達より少し小さい年ぐらいの男の子がいた。 「‥アイル?」 「ユーリ兄ちゃん‥?」 「あぁ、俺だ」