命令‥
主人からの絶対の言葉。

俺は耳を疑った。



「今‥何て?」


「この女を殺せと言った」



ニヤリと笑うアイツ。

楽しんでやがるのか‥
俺は目一杯叫んだ。



「それは出来ねぇっ!!
俺の任務とは全く関係無いっ!!」


「あの上級天使の精神を、壊してやろうと思ってな。

なぁに、お前は大丈夫だろう?
既に悪魔なのだから。

家族を思いやる心なんて、とっくの昔に捨てたはずだ」



カラン‥と、俺の前に槍が投げ出された。