「何だ、もう歩けないのか」 「ち、ちげぇしっ!!」 ムキになって言い返すと、ユーリは微妙に苦笑した。 その笑いが、馬鹿にされてるようで余計に腹立つんだけど。 「まぁ‥ここも人気が無いし‥ この辺にするか」 そこは田舎町独特の草原が広がっていた。 ユーリが適当な場所に座ったから俺も隣に腰掛けた。 「で、何だよ話って」 俺からユーリに話し掛ける。 だけど、言いづらい事なのか中々口を開こうとしない。