「ん‥」 微妙な苦しさで、私は夢から醒めた。 何でこんなに寝苦しかったのかな‥ そんなに暑くもない‥し。 「よっ‥」 「んー‥」 「あ‥」 体を起こそうとしたら、私のお腹を枕にして寝ているアイルくんが唸りを上げた。 「そっか‥ 私達‥お昼寝してたんだ」 私は、そっとアイルくんの頭をどかした。 「ハルク兄ちゃん‥」 寝言でハルクの名前を呼んでる‥ アイルくんの頭を撫でたら、ツゥ‥と涙が一粒流れた。