「な‥」



光が戻ると、ユーリの手の甲の傷は跡形も無く消えていた。



「知香‥お前‥」


「昔の書物を思い出してね?
もしかしたら出来るんじゃないかって」



成功して良かった‥
これで‥少しは戦力になるかな?



「‥疲れたか?」


「‥ちょっとだけ。
集中力が必要になるから‥」



輝が心配してくれて、肩の力が抜けた瞬間に体が少し重たく感じた。

副作用みたいな感じ‥かな。
でも‥皆の為に頑張りたい‥



「私‥頑張るから‥」



絶対に負けない‥