「あの、父上」 「何だ?」 「僕、結婚しませんからね?」 「な、何故だ!?」 「いや、そんな『何言ってんだこいつ』みたいな顔されても、結婚はしません」 「英理さんの何処がダメなんだ」 まったく…… 「まず僕はまだ15歳です」 「だからなんだ」 「まだ結婚する年ではありません」 「だったらもう何年後かに結婚すればいいだろう」