はい、僕王子になりました。



「まあまあ。とりあえず紹介する。英理さん」


“えりさん”と呼ばれたその人は……

美人でスレンダーで正にぶっ飛んだスーパーモデルの様な人だった。



『おおっ!!』

周りの天使たちも声を上げる。


「どうだ!美人だろう?」

「いや、だから何で父上が得意気なんですか…」


「本当は颯人の婚約者の筈だったんだがな」


…………。

「「はぁああああああ!?」」

叫んだのは僕とみさ姉。
当の颯兄は

「あー…あんときの。へぇ、結構美人やんけ」

なーんて言ってる。


ほら、みさ姉が怒ってるよ。うん、この先の展開は見え見えだから放っておこう。どうせイチャつきだすから。