「游人の婚約者を紹介しよう!!」 しーん 当然のことながら沈黙。 「は?」 その沈黙を破ったのは他でもないこの僕。 それから皆も騒ぎ出した。 その時、颯兄とみさ姉だけは呆れた顔をして溜め息を付いたのを僕は知らない。 「ちょっ、婚約者って何ですか!?」 「婚約者とは結婚の約束を交わした相手のことだ」 「交わした覚えがないんですけど!?」 「私が代わりにやっておいた」 「嬉しく無いですからね!?どや顔は止めて下さい!!」