はい、僕王子になりました。



「……游人」


「はい」


僕はゆっくりと壇上に上る。
そして父上が僕の頭にクラウンを乗せた。


「今この時より、游人を正式に王子とする!」


父上がそう叫ぶと歓声が上がり拍手の音が僕を包む。


だが、この後の父上の言葉に僕は凍りつく。




「もう一つ良い知らせがある!」