ありがとう



「ごめん!

待った?」


「いや、

大丈夫だよ。

卒業しちゃったな…

なんか、全然実感ないよなぁ。」

「うん。」



校舎の方でみんながワイワイしている声がする。


それとは変わってあたしたちの周りは
風の音しかきこえなかった。