「拓人…拓人…」



ずっと、毎日、百回以上はアナタの名前を言っていた。


「拓人……拓人…」






拓人は私じゃなく、
私の姉を愛してるんだ………



「拓人…拓人ぉ……」


ニヤとけてくる私。



誰が見ても恐れる顔だろうな…


「恋羽〜!」


お姉ちゃんだ。



「何。」



「出掛けてくるから、家に居てよね!」



偉そうにしてよぉ…
ムカつくんだよ

「わかった」



「じゃぁね!」