【完】Lost voice‐ツタエタイ オモイ‐





ありがとうの代わりに微笑みかけ、早速それを抱き締める。





…うっわぁ!




予想以上の感触に、感激した。





肌触りもすっごくよくて、めっちゃふっわふわ!




おまけに可愛いときたもんだ。





もうダメだ、手放せない。




購入決定。





かなり大きいけど、買えないこともないだろう。



あたしは、値札をぴらっとひっくり返した。






その瞬間、唖然としてしまった。






だって…!





は、ははは、8千円っ!?





ひどいっ!なにそれぇっ!!




こんなのぼったくりだよ!






しかし、どんなに嘆いても値段が下がったり、お財布の中のお金が増えるわけではない。






諦めてそれを棚に戻す。





うん。これは買えなかったけど、代わりにもう少し小さいのを買おう。






一応、三千円以内で買えるものもある。




だけど、サイズが小さいっ!