どちらも見たことない男の人だけど、背が高くってすっごくカッコイイ。
軽い挨拶をしてた人は、眠そうに欠伸をしてるけど、そんな仕草すらかっこよくて。
生真面目に挨拶してた方の人は、すっごく大人って感じの人。
それぞれ違うタイプの人なはずなのに、暁くんにはよく合った友達って感じがした。
「よっ。意外と早かったな」
暁くんも席を立って二人を迎えた。
その声からも、彼の喜びがにじみでていた。
「ねぇアキ、可愛い女子高生連れ回してるんだって?」
「…!?」
暁くんの友達の一人が発した言葉に驚き、慌てて暁くんを見上げた。
暁くんが女の子を連れ回してる!?ナニソレ!
どこからそんな噂が!?
「いきなり変な言い方すんなよ!柚姫ちゃんビックリしてんだろ」
慌てて暁くんが訂正し、二人に事情を説明してくれた。
いやしかし、第一声がまさかの連れ回してる発言とは…。
暁くんの友達って、ユニークな人多いんだな…。