「柚がご褒美くれるなら、取ってあげる。」
だって、すごく難しいんだよ?
そんな自信満々に…。
それに、ご褒美って何をあげれば…
「さ、どうする?」
ううぅ……、
やっぱりぬいぐるみ欲しい!!
“お願いします、取ってください!”
「了解。」
ふ、と自信満々にほくそ笑む暁くん。
その滅多に見られない強気な姿に、心臓がドキンとした。
「じゃあ、行ってくる。見てて、絶対に取って見せる」
係りの人からルールを聞き、受け取ったボールをゆっくりとつく。
ダム、ダム、と体育館に伝わる振動がますますあたしの緊張を高めるかのようだった。
そして、さっと構えて一気にシュートを放つ。
丸い軌道を描いて、ボールは綺麗にゴールに吸い込まれた。
わ、ぁ…すごい…―――!
その綺麗なフォームと、清々しいほどのシュート。
見惚れないわけがなかった。
それからは、あっという間に感じた。
どんどんシュートを決めてゆく暁くんに係りの人も唖然としていて、そんなことにも構わずポイントが増えてゆく。
すごい…カッコいい…。
そして気付けば、あと一つシュートを決めれば50ポイントというところまで来ていた。
でも、シュートを打つ場所はすごく遠くて。
とても入りそうには思えなかった。
あたしじゃ、ゴールまで届くかすら怪しい距離だった。
暁くん、大丈夫かな…。

