肝心なとこで話を止めないでほしい…。




でも、今の話…。





李織さん、助けられた…って。




“一度は諦めたことを、もう一度”




それって…。










その言葉について考えながら、あたしは離れた場所にいる暁くんを見つめていた。













その時、あたしは知らなかった。




もうすぐ、あたしを乱す嵐がすぐそこまで迫っていることに…―――。