それで俺が思い付いたのは、実にガキ臭いことだった。





「…You'll wish you hadn't
done it.(あとで後悔することになるよ)」






これなら柚にもわからないからね。




『はぁ?何、何て言った?』







…どうやら優輔にもわからなかったようだけど。





でもお陰で大分スッキリした。





あとで本当に仕返しはしなくちゃいけないね。






それからしばらくして、優輔は俺の部屋にやって来た。




しかもインターホンの時は気付かなかったが、李織もついてきていたらしい。





「なんだ、思ったより元気そうだな。」





「まあね。」




「それより柚、こいつに何かされなかったよな?」





優輔は、ソファーに座った柚に視線を向けて心配そうに尋ねた。





本当に信頼されてないんだな、俺。





若干ムッとしながら柚の返事を待てば、柚はニッコリと微笑んで首を左右に振った。






「…アキ、男じゃないな。」






柚の返事に対して、俺に向けられた李織の小言はスルーしておく。