「もうっ。知らないからねっ?!」 そう言うのと同時に、峰沢さんは岸くんのそばを離れた。 『………』 その姿を見送ってから、むくっと起きる岸くん。 1ヶ月前に席替えしてから、毎日見てる。 峰沢さんが岸くんのそばを離れる時の、彼女を見る彼の表情。 そんなに寂しそうにするなら、すぐに起きればいいのに――。