しかし、わずかに
靴と壁がぶつかって
生じる音は
何かを必死に叫んでいる様であった。

そんな卓の目は…

遠くから見れば、どれだけ輝いて見えただろう。

卓の目は確かに、
光で輝いていた。

(もう少し…)
顔を上げ、
もう一度、壁を高く蹴り上げた。

今まで心のにがりと葛藤していたが、それに決着を付けるかの様な
甲高い音が響いた。

そこに、高度の低い流れ星が
落ちては消えていた。