駆ける…キミト共に

二人は、奥の机で
睨み合いをしていた。

「何で…死んじまったんだ…」
涙は、見せられ無かった。

「ごめんなさい…理由は…」
と言うと、口を噤んでしまう。

卓は怒鳴ってやろうかと思ったが
涼子の、本当に申し訳無さそうな
顔を見てると あの時の涼子と、姿が一致して見えた。

(卓…お前はバカだよ。涼子は息子を父親無しで育てたんだぞ?
東京の親戚の人たちに手伝って貰ったりしたのだろうが
自分は何もしていないじゃないか…)