一人で冷蔵庫のビールを飲んだ。
冷蔵庫から、何かが持ち去られていない事から

きっと、本当に悪気は無かったのだと思う。
ただ…これでもう
会えないんじゃ
無いか… そんな気がしてならなかった。

(その感情は…どちらに対する感情なのだろうか…)

答えをビールを飲む自分に問い掛ける。

しかし、卓は呆けなかった。
(仕事をこれから死に物狂いで粉す。
日付が変わるくらい遅くまでやる。
何時に帰れるか知れないが…頑張ってみよう。
そして、いつか立派になって…
涼子たちと…再び、一緒に…)