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電話が切れた後、卓は社長に電話していた。

ただ、今日の話が無駄になってしまって申し訳無い…と。

取り敢えず、正直にありのままを話す事にしていた。
社長は電話越に頷き
「まぁ、急にとは言わん。仕事で忘れるのも一つだ。
決して、会社の為に言ってるんじゃないぞ。
城山くんの、違うか。
城山家の為に言うんだからな」
と言ってくれた。

「はい…」
無理やり了承するも、やはり気は沈んでいた。