駆ける…キミト共に

それから、卓は…暫く俯いたまま
泣いていた。

涼子は、卓が眠るまで…側にいたのだろうか。

卓は…そのまま眠ってしまっていた。
袖はもう、涙に濡れて
絞ったら涙が溢れるのでは無いか。

とも思える程だった。

そしていつもの時間通りに、
卓は涼子に起こされた。
「起きて。もう、朝だよ?遅れちゃうよ?」

「………」
卓は俯いたまま、眠っていたので
どうにも肩が張っていてしょうが無かった。