「担当の島田さんの、資料によりますと 取り調べ時刻、つまり蝉の声を聞いたのは… 四時二十七分、と記録されているんですよ」 確かに、あの時、時計の確認をしていた。 「駆くん… 会いに来てくれたのかも… 知れませんね…」