駆ける…キミト共に

傍聴席は、荒れていた。
もう…ここは一体と化していた。

ここまで早く、こうなると…予想していなかった…

皆に後押しされ、
呼吸を整える。

天井を仰いでみる。

係官も、こちらに釘付けだ。

傍聴席に一礼し、
ゆっくり証言台の方を向いた。

木槌が…響いた。